宇宙飛行士の視点
宇宙から地球を見るとき、そのあまりの美しさにうたれる。こんな美しいものが、偶然の産物として生まれるはずがない。ある日ある時、偶然にぶつかった素粒子と素粒子が結合して、偶然こういうものができたなどということは、絶対に信じられない。 地球はそれほど美しい。何らの目的なしに、何らの意志なしに、偶然のみによってこれほど美しいものが形成されるということはあり得ない。そんなことは論理的にあり得ないということが、宇宙から地球を見たときに確信となる。
宇宙からの帰還-新版(中公文庫)
3度の宇宙飛行を経験したジーン・サーナン船長の言葉です。サーナンの言葉を見て、「たしかに、地球はどうやってできたのだろう」とはじめて考えた人も多いのでは。
地球だけでなく、自然物は名のとおり自然発生したものだと考える人の方が大半ではないでしょうか。サーナンはそれを否定しました。地球は偶然に生まれたものではないといったのです。偶然生まれたものでないならば、だれかが設計して作ったというのか?
聖書には、この世のはじまりが書かれています。はじめに神さまが宇宙万物をつくったと。神さまの目的と意志のもと、この地球、宇宙、すべての万物がつくられたのだと。
そんな夢と現実の間みたいな話も、サーナンの視点を借りれば、輪郭くらいは描けそうです。
「目の前に直接見えているものが、偶然できたにしてはうまくできすぎている。」
そんなひとつの疑問から、目には見えない発見をしていくのです。